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「イノベーションのジレンマ」を読みました。
それまで業界をリードしていた企業が、突如その立場を追われることがあるのはなぜか、という内容です。
例としてハードディスクの業界が主に題材に上げられています(他にも、ホンダのバイクの話とかも出てきますが)。

破壊的技術(イノベーションが起きるような技術)が出てきたとき、そのような技術を利用する市場は小さく、利益率も低い。
また、既存の製品の顧客には、あまり必要とされない。そこで、社内のリソースを既存の技術に割くことが優先される。
大企業の成長のためには、売上高を年々増やすことが目標となりがちであるが、小さい市場では大きな売上高を達成することは困難なので、参入しづらい。
ところが、顧客に求められる水準を満たすようになると、既存の商品の市場を侵食し始める。顧客が求める性能の水準と、技術の進歩は同じペースで向上するとは限らず、技術の進歩のほうが速いことがある。

今よりハードディスクが大きかった時代(5インチや8インチ、初期だと14インチのものがあったようです)、現在の3.5インチのような小さいハードディスクが登場した時、最初は技術が進んでいないので、既存のサイズだと数百メガバイトの容量を作れるのに、 3.5インチは数十メガバイトの容量しか実現できず、1MBあたりの単価も高い、というような現象が起きた。
数百メガバイトの容量を求めていた顧客は、そのようなものは買わないので、既存の大企業は既存のサイズの製品にしか注力しないことになりがちである。
しかし、新しい技術が進み、3.5インチでも数百MBの容量が実現できて、顧客の求めている水準を超えると、容量が問題でなくなるため、 PCの小型化をメリットとするメーカーが小さいほうを少しくらい高くても買うようになる。
最初は容量で評価されていた評価基準が変わり、サイズが評価される状況に変わり、その後は信頼性や価格などに基準が移行していく。
こうなると破壊的技術の市場に早い段階から参入している企業のほうが有利で、出遅れた既存の企業が淘汰されたりする。

現在の例で考えると、ネットブックみたいなものでしょうか。高性能なラップトップにはCPUなどではかなわないが、ブラウジングくらいなら、まあ使えるし、安いので売れている、というような。 勉強になりました。

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